賢い羆

 昨日、所要で支部長の処へ行ったおり、毎日数回羆出没連絡があり椅子の温まる暇が無いと言う。

支部長の猟銃は、領置中で丸腰で出かけねばならぬ、万が一のことを考えると心配だ。

勿論地元の警察も、自治体も承知の事だが、なんとも合点のいかぬ話だ。 

 彼の正義感のなせるところだろう、警察も自治体も住民もそんな思いにチャッカリ相乗りしている様に思う。 

 そこに、再び登場するのが、猟師付きの羆だ、ここ2~3日たて続けに現れている様で目の前で獲物の鹿を横取りされた猟師2名、正直なところ可笑しいが笑えぬ話だ。

 多分この羆は、人間を襲う事は、十中八九無いとはおもう。 羆にしてみれば猟師が来るのを心待ちにしているのだろう、まるで餌を運んでくる飼い主を待つ犬のように、車のエンジン音を聞くとそわそわとねぐらから出て辺りの様子を見て鹿の血の匂いが風に乗って来るのを今か今かと待っているのだろう。 羆にとって銃声は、自身の生命を脅かすものとは真逆のご飯のお知らせなのだろう。 だが、猟師としてはたまったものでは無い、自分の後ろをひたひたとついてくる羆が居る事を想像しただけでも身の毛がよだつ、おちおち駆除などやって居れない。 ご近所さんとて同じ気持ちだろう早く何とかして欲しいと思うが、この羆は、未だに誰にも目撃されてはいない、痕跡から推測するに、多分若いオスでは無いか?と思われる。 

 この熊も世に言う「新世代ぐま」なのだろう、人を恐れずうまく利用する、賢い羆なのだろうか?


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